坪内祐三 (つぼうち・ゆうぞう)
評論家、エッセイスト
1958年、東京都生まれ
早稲田大学文学部卒業。「東 京人」編集者を経てエッセイや評論の執筆活動を始める。
2001年『慶応三年生まれの七人の 旋毛曲り』で講談社エッセイ賞を受賞。
文芸のみならず、さまざまな 分野で評論活動を行っている。また週刊誌など多くの雑誌連載を持つ。
著書に『ストリートワイズ』 『シブい本!』『靖国』『古くさいぞ私は』『文庫本を狙え』『文学を探せ』『一九七二』『まぼろしの大阪』『私の体を通り過ぎていった雑 誌たち』『「別れる理由」が気になって』『極私的東京名所案内』『同時代も歴史である 一九七九年問題』『考える人』『三茶日記』『本日 記』『酒日誌』『酒中日記』『大阪おもい』『人声天語』『文庫本玉手箱』『風景十二』『総理大臣になりたい』(語り下ろし作)『昭和の子 供だ君たちも』など多数。
〈原作〉「酒中日記」
2007年3月号より講談社「小説現代」で連載がスタート。
坪内祐三の長きにわたる酩酊の軌跡をつづったエッセイ。
重松 清 (しげまつ・きよし)
作家
1963年、岡山県生れ
早稲田大学教育学部卒業。出版社勤務を経て、執筆活動に入る。
1991年『ビフォア・ラン』で作家デビュー。
1999年『ナイフ』で第14回坪田譲治文学賞、『エイジ』で第12回山本周五郎賞を受賞。2001年『ビタミンF』で第124回直木賞を受賞。2010年には『十字架』で吉川英治文学賞を受賞する。現代の家族を描くことを大きなテーマとし、話題作を次々に発表。また、ルポルタージュ、時評、評論など小説以外のジャンルでの執筆活動も高い評価を受けている。
著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『きみの友だち』『カシオペアの丘で』
『青い鳥』『とんび』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』『希望の地図』『空より高く』
『また次の春へ』『ファミレス』など多数。最新刊は『一人っ子同盟』。
テレビドラマ、映画化された著書も多く直近では『アゲイン』が映画「アゲイン 28年目の甲子園」として1月全国公開、『流星ワゴン』がTBS日曜劇場で西島秀俊主演の1月クールドラマとして放送中。
都築響一 (つづき・きょういち)
編集者、写真家
1956年、東京都生まれ
上智大学卒業。大学在学中から現代美術・デザイン分野でライター活動を開始。
1976年から1986年まで雑誌「POPEYE」、「BRUTUS」で現代美術・建築・デザイン・都市生活などの記事を担当する。
1989年から1992年にかけて、80年代の世界現代美術の動向を包括的に網羅した全102巻の現代美術全集『アートランダム』を刊行。
以来、現代美術・建築・写真・デザインなどの分野で執筆活動、書籍編集を続けている。
1993年、自らカメラを手に東京人のリアルな暮らしを捉えた写真集『TOKYO STYLE』を刊行。
1997年『ROADSIDE JAPAN』で第23回木村伊兵衛写真賞を受賞。
現在も日本および世界のロードサイドを巡る取材を続けている。
2010年、広島市現代美術館にてライフワークの集大成ともいうべき初の大回顧展「HEAVEN―社会の窓から見たニッポン」を開催。2012年より有料週刊メールマガジン「ROADSIDERS'weekly」を配信中。 http://www.roadsiders.com/
杉作J太郎 (すぎさく・じぇいたろう)
漫画家、ミュージシャン、映画監督、俳優、タレント、ライター
1961年、愛媛県生まれ
駒澤大学卒業。大学在学中の1982年に漫画家デビュー。月刊ガロに掲載された『卒業』は伝説の純愛不良漫画と称賛を浴び、その後も数々の奇作を世に送り出す。1990年代からはタレントとしての才能も開花。テレビやラジオ、雑誌など各方面でその特異な存在感を爆発させる。
2003年に自身が代表を務める映画制作プロダクション〈男の墓場プロダクション〉を立ち上げ、監督作品「任侠秘録人間狩り」「怪奇!!幽霊スナック殴り込み」「やる気まんまん」を制作し局地的な人気を得る。また2012年に広島県 鞆の津ミュージアムで開催されたグル―プ展「LOVE LOVE SHOW」で自身のアイドル部屋を忠実に再現し、現代美術家デビューを果たす。
著書に『ボンクラ映画魂 三角マークの男優たち』『男の花道』『応答せよ巨大ロボット、ジェノバ』『恋と股間』『杉作J太郎が考えたこと』『仁義なき戦い浪漫アルバム』(植地毅との共著)『トラック野郎 浪漫アルバム 』(植地毅との共著) など。
中原昌也 (なかはら・まさや)
音楽家、作家、画家、映画評論家
1970年、東京都生まれ
1988年頃よりMTRやサンプラーを用いて音楽制作を開始。1990年、アメリカのインディペンデントレーベルから「暴力温泉芸者=Violent Onsen Geisha」名義でスプリットLPをリリース。ソニック・ユース、ベック、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンらの来日公演でオープニング・アクトに指名され、1995年のアメリカツアーを始め海外公演を重ねるなど、日本以外での評価も高い。1997年からユニット名を「Hair Stylistics(ヘア・スタイリスティックス)」に改め活動を開始。2004に待望の1stアルバム『Custom Cock Confused Death』を発表。2008年4月からは「Monthly Hair Stylistics」シリーズを12ヶ月連続でリリースし、2009年3月のvol.12で完結。音楽活動と並行し小説、映画評論も手掛け、1998年に初の短編小説集『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』を発表した後、2001年『あらゆる場所に花束が……』で第14回三島由紀夫賞を受賞、2006年には芥川賞にノミネートされる。
同年『名もなき孤児たちの墓』で第28回野間文芸新人賞受賞。2008年『中原昌也作業日誌2004-2007』で第18回Bunkamura ドゥマゴ 文学賞受賞。
著書に映画評論集『ソドムの映画市―あるいは、グレートハンティング的(反)批評闘争』『エーガ界に捧ぐ』『シネマの記憶喪失』(阿部和重との共著)、ほか『待望の短編は忘却の彼方に』『KKKベストセラー』『ニートピア2010』『IQ84以下!』『死んでも何も残さない―中原昌也自伝』など多数。最新刊は『知的生き方教室』。
南 伸坊(みなみ・しんぼう)
イラストレーター、装丁デザイナー、エッセイスト
1947年、東京都生まれ
東京都立工芸高等学校デザイン科卒業後、美学校の木村恒久工房に入学。
赤瀬川原平の「絵・文字工房」に学び、1970年卒業。赤瀬川原平、松田哲夫と「櫻画報社」をつくり、他雑誌の「雑誌ジャック」を展開。後の考現学や路上観察学につながる無用建築物「トマソン」を発見した。1972年青林堂に入社し、漫画雑誌『ガロ』編集長として、渡辺和博とともに「面白主義」を打ち出す。1979年よりフリーランスとなる。エッセイ、イラスト、自らの顔を使って有名人に扮装し顔マネでなりきる「本人術」などで人気を博す。1981年、パフォーマンス集団「HAND-JOE」を結成。任天堂のゲームソフト「MOTHER」のキャラクターデザインも手がける。
1998年『山田風太郎明治小説全集』で第29回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。
著書に『笑う茶碗』『すこし早めの私の遺言』『さる業界の人々』『李白の月』
『装丁/南伸坊』『本人の人々』『歴史上の本人』『健康の味』『のんき図画』『狸の夫婦』
『解剖学個人授業』(養老孟司との共著)ほか個人授業シリーズ、 『黄昏』(糸井重里との共著)など多数。近著に『丁先生、漢方って、おもしろいです。』(丁宗鐵との共著)がある。
康 芳夫 (こう・よしお)
イベントプロデューサー
1937年、東京都生まれ
駐日中国大使侍医の中国人父と日本人母の次男として誕生。
東京大学卒業。東大在学中から五月祭の企画委員長を務め、ジャズフェスティバルや文化人によるティーチインを開催。卒業後は興行師 神彰の元で大物ジャズメン(ソニー・ロリンズ)などのプロモーターとして活躍。三島由紀夫が通いつめた「アラビア大魔法団」や「インディ500マイルレース」などの興行に関わる。日本に初めてモハメド・アリを招聘しヘビー級ボクシング・タイトルマッチを実現。その後、1976年6月26日「格闘技世界一決定戦」と銘打った、日本武道館でのアントニオ猪木とモハメド・アリ対戦試合を実現させ大成功をおさめる。その他にトム・ジョーンズの来日公演といった大物の招聘から1973年、石原慎太郎を隊長にした<国際ネッシー探検隊>、1976年、謎の猿人類オリバー君の来日など珍奇でセンセーショナルなイベントを数多く仕掛けメディアの風雲児として活躍を続けている。出版では戦後最大の奇書『家畜人ヤプー』をプロデュース。また2014年には映画「渇き。」(中島哲也監督)に出演し映画俳優デビュー。
著書に『虚業家宣言 クレイをKOした毛沢東商法』『ネッシーはそこにいる ネス湖国際探検隊の記録』『虚人魁人 康芳夫 国際暗黒プロデューサーの自伝』『虚人のすすめ 無秩序を生き抜け』など。
亀和田 武 (かめわだ・たけし)
作家、コラムニスト
作家、コラムニスト
1949年、栃木県生まれ
成蹊大学文学部卒業。1977年創刊「劇画アリス」の編集長を務め、その後フリーとなる。
1982年にSF短編集『まだ地上的な天使』で作家デビュー。
2009年『どうして僕はきょうも競馬場に』でJRA賞馬事文化賞を受賞。
「週刊文春」でテレビ評、「週刊朝日」で雑誌評などのコラムを連載している。
著書に『人ったらし』『この雑誌を盗め!』『倶楽部亀坪』(坪内祐三との共著)『夢でまた逢えたら』など。
中野 翠 (なかの・みどり)
コラムニスト、エッセイスト
1946年、埼玉県生まれ
早稲田大学政経学部卒業。出版社勤務を経て文筆業に。
1984年『ウテナさん 祝電です』を初刊。
1985年より「サンデー毎日」誌上で連載コラムの執筆を開始、現在に至る。
映画評論を中心として都会的で辛口、そしてみずみずしさを失わない少女感覚で独自の地位を築いている。
著書に『中野シネマ』『お洋服クロニクル』『今夜も落語で眠りたい』『この世には二種類の人間がいる』『斎藤佑樹くんと日本人』『小津ごのみ』『アメーバのように。私の本棚』『この世は落語』『歌舞伎のぐるりノート』『ラクガキ いっぷく』『おみごと手帖』『ごきげんタコ手帖』『金魚のひらひら』『みずいろメガネ』『東京プカプカ』など多数。
平松沙理 (ひらまつ・さり)
女優
東京都生まれ。1999年4月、OSK日本歌劇団に入団。スピード感のあるダンスが高い評価を得る。2010年8月、OSK日本歌劇団のシンガー・ユニット「Blue Panthers(ブルーパンサー)」に抜擢。デビューCD「La Maschera」(オリコン・インディーズ部門17位)のほか、「SOLOS」、「Double」のシングルCDをリリース。2013年6月の退団後は、国内外のレビュー公演、女優、ライブ等のマルチな活動を行っている。映画出演は本作「酒中日記」が初めてとなる。
平松沙理 公式ブログ http://ameblo.jp/eichan-0418/
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