ガエル・ガルシア・ベルナル (レネ・サアベドラ)
Gael García Bernal
1978 年 メキシコ生まれ。両親が共に舞台の仕事をしていたことから、わずか7 歳で舞台デビュー。その後ロンドンへ留学し本格的に演技を学ぶ。20 歳の時に長編デビュー作となるアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督『アモーレス・ペロス』に出演、カンヌをはじめ世界各地の映画賞を席巻、アカデミー賞の外国語映画賞にもノミネートされるなど高い評価を受け、一躍メキシコを代表する若手映画スターとして大きな注目を集める。2001年にはアルフォンソ・キュアロン監督の青春ロード・ムービー『天国の口、終りの楽園。』に出演しヴェネチア国際映画祭において共演のディエゴ・ルナと共にマルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人俳優賞)を受賞、その世界的評価を決定的なものとする。2004年、若きチェ・ゲバラを描いた『モーターサイクル・ダイアリーズ』(ウォルター・サレス監督)と、カンヌのオープニングを飾った『バッド・エデュケーション』(ペドロ・アルモドバル監督)に主演。世界的名匠、巨匠監督からもその実力を高く評価され名実ともに世界を代表する俳優のひとり。
また、監督やプロデューサー業にも進出し、親友ディエゴ・ルナらと共に映画製作会社 カナナ・フィルムズ(Canana Films)を設立している。
アルフレド・カストロ (ルチョ・グスマン)
Alfredo Castro
俳優、演出家、脚本家、劇作家、教育者の顔を持ちマルチに活躍。劇場[LaMemoria] を創立し、2006 年には演劇研究センターを発足。パブロ・ラライン監督作品では2作目の『トニー・マネロ』で主演をつとめ、マテオ・イリバレンと共同で脚本も担当した。ほか『フーガ(Fuga )』、『検死』、『NO』と長編全作品に出演。『NO』では政権賛成派「YES」陣営に加担するレネの上司グスマンを演じている。
ルイス・ニェッコ (ホセ・トマ・ウルティア)
Luis Gnecco
チリでもっとも有名な喜劇俳優の一人。パブロ・ラライン監督の人気TVシリーズ「プロフュゴス(Prófugos )」に出演。映画『NO』では反対派「NO」陣営を取りまとめる中心人物ウルティアを好演。ルイス・ニエッコ自身1988 年の反ピノチェト運動に深く関わっており適役でもあった。
アントニア・セヘルス (ベロニカ)
Antonia Zegers
映画やTVドラマで役者としてのキャリアをスタート、現在チリでもっとも有名で多忙な女優。国立チリ劇場でリバイバル上演され、ロングランした舞台「死と乙女」に出演。ラライン作品はTVシリーズ「プロフュゴス(Prófugos)」ほか『トニー・マネロ』、『検死』、『NO』3部作全てに出演。本作『NO』主人公の妻ベロニカ役で国内外の映画ファンや評論家に彼女の存在が広く知られることとなった。私生活では2006年にパブロ・ラライン監督と結婚、2児の母でもある。
マルシアル・タグレ (アルベルト)
Marcial Tagle
1994 年のデビュー以来、数多くのTVドラマや映画で活躍。パブロ・ラライン監督作品では『フーガ(Fuga )』『トニー・マネロ』『検死』『NO』と全作品に出演。また近作に『グロリアの青春』がある。『NO』では主人公レネを支え一緒にキャンペーン運動に参加する仲間役。
ネストル・カンティリャナ (フェルナンド)
Nestor Cantillana
テレビドラマを中心に活躍。チリのArts and Entertainment CriticsAwards において2000年「Romané」、2002年「El circo de las Montini」最優秀助演男優賞、2004年「Los debutantes」(2003) で最優秀男優賞を受賞。映画『NO』では、主人公レネと意見の食い違うカメラマン役。
ハイメ・バデル (大臣)
Jaime Vadell
1968年の映画デビュー以来、第一線で活躍し続けているベテラン俳優。2000年「Coronación」でチリArts and Entertainment Critics Awardsの最優秀助演男優賞。2007年Cartagena Film Festival では主演作「Padre nuestro 」(2005)で最優秀主演男優賞を受賞。パブロ・ラライン作品には『検死』に続き出演。『NO』ではピノチェト政権賛成派「YES」陣営の閣僚を演じている。