絵本とテレビシリーズで先にブレイク、“香港の宮崎アニメ”とも称される、 カオスの世界における愛と希望を描いた、シュールでスーパーハードなアニメ シリーズ。
ほのぼの系のキャラクターで癒されたかと思えば、シビアな現実を ナンセンスなギャグでかわす、香港では誰もが知っている超人気キャラです。

子供を始め、大人までをも虜にするその魅力は、香港版ドラえもんともアンパ ンマンとも言われている所以です。作者の二人、ブライアン・ツェー（物語) とアリス・マク（絵）は 、“純粋で善良、でもどこか頭の足りないブタ”が厳 しい環境の中で、どう立ち向かい、生きていくのか” を探求することが何年も かけてマクダルシリーズを描き続けている理由だと述べています。

日本のカルチャーにも精通している’60年代生まれの彼らならではの独特の感性で、 “アジア的なるもの”を現代とうまくミックスさせた本シリーズは、ひとつの解釈 では捉え切れない摩訶不思議な世界観を見事に創り上げています。

マクダルシリーズ（TVと映画）は、配給会社マジックアワーとして記念すべき最初の買付作品です。アニメーションではありますが、残念ながら今や変わってしまった、古き良き愛すべき香港の象徴のような作品だと思います。