• 秋のソナタ Facebookページ
  • 秋のソナタ Twitterページ
  • 秋のソナタ Youtube

イントロダクション

“永遠のクール・ビューティー”イングリッド・バーグマン没後30年
「20世紀最大の巨匠」イングマール・ベルイマンと組んだ
遺作にして最高傑作、デジタルリマスターで復活!

1978年ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞 1978年全米映画批評家協会賞 主演女優賞
1978年ニューヨーク映画批評家協会賞 主演女優賞

黒澤明、フェデリコ・フェリーニと並ぶ世界的巨匠、イングマール・ベルイマンと、ハリウッドを代表する女優、イングリッド・バーグマン。
ともにスウェーデン出身、名声を築きあげた2人が激しくぶつかり合った映画
それが『秋のソナタ』だったー。

1950年代末、バーグマンの当時の夫でありプロデューサーのラルス・シュミットを介して知り合ったバーグマンとベルイマン。「同じ名字どうし (バーグマンはスウェーデン流の発音ではベルイマン)映画をつくろう」と意気投合し、彼女のためにオリジナルの脚本を書く事を約束したベルイマンだが、諸般の事情により計画は中断したままとなる。1973年、カンヌ国際映画祭で審査委員長を務めたバーグマンがベルイマンに再会。脚本を催促する手紙を渡したことで、その二年後、脚本がバーグマンのもと届けられる。そして1977年秋、ノルウェー・オスロの撮影所で『秋のソナタ』の撮影が始まった。

国際的なピアニストで、恋愛経験もきらびやかな母親シャロッテと、抑圧されて育った娘エヴァとの壮絶な確執を描いた人間ドラマ。「我が子を犠牲に 芸術に打ち込む母親」という、かつて不倫の末ハリウッドを捨て、イタリアのロベルト・ロッセリーニ監督のもとへ走った自身の人生と重ねあわせるかのような 設定と、あまりに自己中心的なシャロッテの人物造型に抵抗を示したバーグマンは、撮影中何度もベルイマンと激しい衝突を繰り返す。加えて、単身で故国の 映画界に戻ったバーグマンは、共演のリヴ・ウルマンをはじめ「ベルイマン一家」ともいえる常連のスタッフたちに囲まれ、たったひとりでこの難役に挑まねば ならなかった。

“イングリッド・バーグマンの人生で最高の演技”

ベルイマンとの激烈な議論を重ねるうちに、徐々に役柄をつかんでいったバーグマン。映画のクライマックス、母娘が積もりに積もった互いへの感情をぶちまける壮絶な愛憎劇は、「映画史上最高のシーン」「イングリッド・バーグマンの人生で最高の演技」と批評家たちに絶賛された。ベルイマンは「わたしは『秋のソナタ』以前に彼女と一緒に多くの映画を作らなかったことが残念でならない。なぜなら彼女はわたしを刺激して、彼女のための役を書かせようとする魅力的ななにかをそなえているからだ。」とバーグマンを讃えた。
本作撮影中、既にガンを患っていたバーグマンは、自身の演技に満足して映画界引退を宣言。映画公開の4年後の1982年8月29日、奇しくも自身の誕生日と同日に、67歳で世を去った。

このページTOPへ