公開:2011年春
オン・ツアー
ストーリー
俳優として3度のセザール(フランスのアカデミー)賞に輝くマチュー・アマルリック。
監督としても短篇を含め9本の作品を残してきた彼が、本作でカンヌ監督賞の栄誉に輝いた!
その作品とは--まるでカサヴェテス・ミーツ・『プリシラ』?!
かつてはテレビ業界で名うてのプロデューサーだったジョアキム。しかしトラブルから子供も友人も、恋人も捨て、アメリカに渡る--。数年後、アメリカのストリップ・ダンサーたちのグループ<ニュー・バーレスク>で成功した彼は彼女たちを引き連れ、意気揚々と凱旋する。最終公演は、やっぱりパリ!という訳で、かの地を目指して港町のミュージック・ホールを巡業し、観客を沸かせてゆくが、故郷では忘れられた存在であるジョアキムはパリのステージをブッキングすることができない。昔のつてをたどり奔走する彼だが、“過去”がそれを許さない。焦りがつのり自暴自棄になってゆく彼とダンサーたちの間に、しだいに亀裂が生じてゆくのだが…。
デプレシャンの『そして僕は恋をする』で鮮烈な印象を残して以来、テシネ、アサイヤス、アラン・レネからツァイ・ミンリャン、スピルバーグそしてスコセッシ、『007』にも出演と、引っ張りだこの俳優マチュー・アマルリック。10本目の監督作となる『オン・ツアー』(仮・英題)は、無類の映画狂としても知られる彼ならではの、カサヴェテス『チャイニーズ・ブッキーを殺した男』、ジャック・ドゥミ『ローラ』、マックス・オフュルス『快楽』を想起させる可笑しく、切なく、心打つロードムーヴィーだ。人間ってダメなんだけど、だからこそ愛おしい!!!
作品詳細
監督 | マチュー・アマルリック |
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出演 | マチュー・アマルリックと<ニュー・バーレスク>のダンサーたち |
配給 | マジックアワー+IMJエンタテインメント |
宣伝 | マジックアワー+IMJエンタテインメント |